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診療の特色と実績

  • 眼科領域には広い分野にわたっていろいろな疾患がありますが、当科では各分野の病気に対してそれぞれの専門医がそろっていることが特色であり、どのような眼疾患に対しても最先端の診断、治療を受けることができます。
  • 通常の眼疾患に対しては、午前中の一般外来で担当医が診療に当たりますが、特別な検査や治療を要する場合には午後の専門外来での診療を受けていただきます。
  • 手術は、各専門医によって毎日施行されており、緊急手術にも速やかに対応できる体制が整えられています。

診療内容

白内障

白内障手術の99%は最新の小切開超音波乳化吸引術+折り畳み眼内レンズ挿入術です。「痛くない手術法、良好な視力」をめざして、つねに術式を改良し、量・質ともにわが国トップレベルの白内障手術を行っています。手術までの待ち期間は約1~3ヶ月でありますが、日帰り(外来)手術も積極的に行っています。

緑内障

良好な視機能維持をめざして治療法の選択を行い、日常生活上のアドバイスを行っています。手術は、病態に応じて種々の術式を採用していますが、主としてマイトマイシンCを併用した線維柱帯切除術により従来コントロールが難しかった難治症例に対しても良好な結果を得ています。

網膜剥離

手術時期を逸すると失明に至る危険性がありますが、当院では適切な時期に手術が行える体制を整えており、初回手術で90%以上が復位しています。

黄斑疾患

加齢黄斑変性
加齢黄斑変性に対して光線力学的療法・抗VEGF薬硝子体注射などの最先端の治療を行っています。また、最先端の診断手法を用いて、加齢黄斑変性のタイプを正確に診断し、個人に合った最良の治療法を提供します。
中心性漿液性網脈絡膜症
最先端の医療として、中心性漿液性網脈絡膜症に対する低照射光線力学的療法を行い、良好な治療成績を得ています。
黄斑円孔
黄斑円孔に対する硝子体手術も積極的に行っており、結果も良好であります。

視覚障害

各種遺伝性・非遺伝性網膜変性症に対し、わが国の臨床施設としては最先端の心理物理学的・電気生理学的手法を用い、網膜の杆体細胞や錐体細胞の機能を分離して測定することにより正確な診断を行い、疾病に関する最新の知見を提供しています。さらに網膜色素変性など重篤な視覚障害者に対して、病態に応じた治療や生活指導を行っています。

色覚異常

先天色覚異常について、学校生活、日常生活、進学・就職、遺伝などの相談やアドバイスを行っています。

神経眼科疾患

経験豊富な専門医が、視神経疾患・眼球運動障害などに対して、国内外における最先端の医療を提供しています。また、(眼筋型)重症筋無力症に対しては、少量の持続ステロイド療法を試みており、副作用も少なく良好な長期成績を得ています。眼瞼痙攣に対するボツリヌス毒素による治療も行っています。

小児眼科疾患

小児の診療に習熟した専門医と多数の視能訓練士によって、十分に時間をかけた丁寧な診察を行っています。弱視の視能矯正訓練を行い、適切な時期に斜視手術を行っています。

糖尿病網膜症

蛍光眼底造影による早期診断を行い、適切な時期にレーザー光凝固を施行しています。進行した網膜症に対しては、専門の術者が積極的に硝子体手術を施行し、従来は難治とされていた症例においても良好な成績が得られております。

角膜疾患

難治性の角膜疾患に対して薬物療法とともに、最新の羊膜移植や角膜移植を積極的に行っています。

涙器疾患

涙目に対し適切な診断のもと、涙管チューブ挿入術やを多数行っています。
先天性鼻涙管閉鎖症に対してのブジーや全身麻酔下でのチューブ挿入も積極的に行なっています。

ぶどう膜炎

ベーチェット病・Vogt-小柳-原田病・サルコイドーシスなどの非感染性ぶどう膜炎や結核・梅毒・ヘルペス・寄生虫などの感染性ぶどう膜炎に対して最先端の診療を提供しています。最先端の医療として、ベーチェット病ぶどう膜炎に対する抗TNFα療法を行い、良好な治療成績を得ています。